難治性の病気

婦人

代表的な2つの治療法

うつ病治療で用いられる治療はさまざまありますが、中でも代表的なのは薬物治療と認知行動療法です。薬物治療はうつ状態によって引き起こされる睡眠障害や気分の低下に対し、改善や緩和するための薬を処方するものです。睡眠導入剤や抗鬱剤などが一般的で、種類もたくさんあるため主治医が症状に合わせて量を調整したり、それぞれ作用の異なる薬だったりを処方します。効き目に個人差があり、相性がよくなかったり、途中で耐性ができて効かなくなってしまったりすることもあるため、経過観察が重要となります。次に認知行動療法ですが、これは患者の日常生活において工夫を凝らす治療方法です。うつ病を発症すると意欲が低下し、以前まで楽しいと感じていたことに興味が沸かなくなったり、他者の何気ない一言にも必要以上に傷付いたりすることが増えます。物事の受け止め方や思考のめぐり方がマイナスの方向へと進んでいきがちなので、これをあらためるための指導が行われます。一日の行動やその時の感情を紙などに書き起こし、考えのクセを探します。自分の思考パターンや性格を認知し、ストレスを緩和するための行動をする、というのが認知行動療法の目的です。軽度のうつ症状であれば認知行動療法だけでも快方へ向かうことがありますが、薬物治療と併せて用いられるケースが多いです。うつ病は完治するのは難しいと言われており、回復したとしてもまた再発してしまうことも多い病気です。普段の日常生活からストレスを減らしていき、再発のリスクを減少させることが重要とされています。うつ病の治療を受ける場合、精神科や心療内科を探しましょう。まだうつ病かどうかも定かではない場合でも、まずは話を聞いてもらうことが大切です。いきなり病院を受診するのに抵抗がある人は、ホットラインやチャットで相談にのってくれるシステムもあるので活用しましょう。根本的な治療にはなりませんが少しは症状が緩和される可能性があります。病院で無事に受診することができたら、担当医とのカウンセリングが行なわれます。簡単に今までの人生での出来事や、今悩んでいることなど、うつ病発症までの背景を探ります。診察の待ち時間に問診票を記入し、それをもとにカウンセリングする場合もあり、病院によって手法は分かれていることが多いです。患者本人からも経緯説明など行ないますが、自分で説明するのが苦しい場合は保護者や友人などに付き添ってもらい、代わりに説明してもらうのがよいでしょう。うつ病と診断された場合、その中でも気分の低下である抑鬱状態のみか、気分が異常に高揚する躁状態も含むのかを見定め、それにより治療方針を決めます。躁状態を含む場合は双極性障害という病名で診断されます。それぞれでアプローチの仕方が変わるため、ここで診断しておく必要があります。また、触診などで神経系などに異常がないかを確認し、必要であればその日のうちに薬が処方される流れになります。治療は長期的になると考えられるので、継続的な通院の必要があります。症状次第で通院頻度は変わりますが、目安としてはだいたい2週間ごとに経過を見ることになります。